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2009.02.25 *Wed

「ちんちん千鳥のなく声は」 山口 仲美

ぐりむす:エコカー

人間は動物の鳴く声を、いろいろな言葉で表す。
聞き取ったとおりに模写してみたり、「アホウアホウ」などの言葉にあてはめて
「聞きなし」してみたり。

たとえば、「ホーホケキョ」。現代人はこれをウグイスの鳴き声を写しただけの言葉
だと思っているが、江戸時代の人は法華経を意味すると考え、尊い鳥と崇めたそうだ。

☆カラスの話

カラスの声をうつす言葉は、奈良時代から見られる。

万葉集に
鴉とふ 大軽率鳥の 真実にも 来まさぬ君を 児ろ来とそ鳴く
(カラス) (オホヲソドリ)(マサデ)         (コロク)

  カラスという大あわてものの鳥が、本当はおいでにならない君を、
  『ヤッコさんがやってくる』と鳴くことよ
  という歌が載っている。

「コロク」という写声語、もしくは「コロ」に作者がもじって「ク」をつけて、
「児ろ来」という意味を付与したとも考えられる。

 ※奈良時代にはもう一例、日本書紀にヤタカラスが「いざわ、いざわ」と
  鳴く様子が描かれており、こちらは「さあさあ(早く)」という帰順への
  誘いの意味を掛けてある。
  カラスに出し抜かれることも多かった奈良時代の人の、カラスへの畏敬の
  気持ちが表れている。このような霊的な存在としてのカラスの声の聞きなし
  は、その後の歴史には表面化していないが、カラスというと不吉な予感に
  襲われるような、今も日本人の心中に継承されている一つのカラス感だそうだ。

平安時代になると、枕草子に「かか」という鳴き声がでてくる。これは「かあかあ」
の原型だという。この時代には長音表記が不明確なため、実際には「かあかあ」
の音をうつしている可能性もあるという。

鎌倉・室町時代になると「こかこか」「こかあこかあ」、江戸時代には「かあかあ」がでてくる。
四方赤良(よものあから)の編んだ狂歌集に、
横柄に 人の妻戸を あけがらす かかあかかあと 呼びわたるかな 
  人の家の妻戸は、遠慮っぽくトントンたたいて開けてもらうものだ。カラスときたら、
  いばって妻戸をあけ、おまけにわしの女房なのに『かかあかかあ』なんぞと大声で
  呼んでわたる


「噺物語」という笑話集には
  屋根の上で、魚の腸を食べているトビの所へ、カラスが飛んできて、その食べ物を
  ちゃんと 「買うたか買うたか(かうたかかうたか)」と聞いた。
  すると、トビが答えた、「拾ろた拾ろた(ひいろたひいろた)

  ※トビの鳴き声は、江戸時代では「ヒーヨロ」。

「醒睡笑」では
  トビがゆったりと落ち着いて魚を食べようとしていた。そこへカラスが舞い降りて、
  かっさらってしまった。トビは驚いて「ひいるぬす人」とさけぶ。ところが、カラスは平然と
  「買うた買うた」。そしてすまして頂戴してしまう



同じく江戸時代に、アホウアホウが登場する。
  むかふの屋根に、はや一番がらすが来てとまり、馬骨が顔をさげすみらしく横目で見て、
  アホウ、アホウ。

  ※馬骨:登場人物の名前。通人ぶるが、本当の通人ではない者として描かれている。
  ※山東京伝「繁千話(しげしげちわ)」より

野口雨情作詞の「七つの子」では、カラスが「可愛 可愛」と啼いている。
カラスの鳴き声は、兵庫や広島では「カワイカワイ」と聞かれており、
雨情はこの意味を掛けて童謡に登場させた可能性があるそうだ。

ちなみに、ハシボソガラスは「ガアガア」「いざわいざわ」と写声された。

ハシブトガラスは
「コロ」「カラ」「カカ」「コカコカ」「コカアコカア」「カアカア」と写声され、
聞きなしは、
「児ろ来(ころく)」「子か子か」「かかあかかあ」「買うたか買うたか」「買うた買うた」
「阿呆阿呆」「可愛可愛」。

昔からカラスは身近にいて、親近感をもたれてきたことがわかります。
みなさん、カラスを目の敵にしないであげてね。



☆すずめ

雀を歌った童謡には、鳴き声の後に羽音をつけるものが多い。
雀と鼠は昔からチュウチュウ。

・清水かつら作詞「雀の学校」に出てくる「ちいちいぱっぱ」:

  「ちいちい」は、雀が嬉しい気分の時に出す声。
  「ぱっぱ」は、羽音。

・野口雨情作詞「すずめの機織り」にでてくる「ちゅんちゅんばたばた」

・北原白秋作詞「雀のお宿」にでてくる「ちゅうちゅうぱたぱた ちゅうぱたり」


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などなど、もっと書きたいのだが、このへんで。
鳥好きさん、言葉好きさんにはおすすめの、とっても面白い本です。

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COMMENT

鳴き声
同じ動物の鳴き声でも国によって、違うところも面白いですね。バウワウとかミューミューとか日本語でなくても意味が分かります。
2009/02/25(水) 16:43:21 | URL | そよ風君 #- [Edit
なんで?
「ちんちん千鳥のなく声は」これって有名なフレーズですか?
なんで聞いたことあるんだろ??
こうゆうの大好きです。言葉ってイキモノですよね。つくづく思います。
2009/02/25(水) 22:32:08 | URL | くらげ #2SSD3uPA [Edit
NO TITLE
【そよ風君さんへ】

そうですね、そうやって鳴いてる声も、想像できますもんね。
それにしても、同じ動物でも声色はいろいろあって
、ますますいろいろな聞きなしができるものですね。


【くらげさんへ】

ちんちん千鳥は、北原白秋なんだけど、
たぶん、くらげさんが知ってるのは、私と同じく、この歌ではないかしら?

 ↓ 曲付きが、これです。
http://www13.big.or.jp/~sparrow/MIDI-chinchinchidori.html

 ↓ ちなみに、曲が違うバージョンもあります。私はこっちは知りません。
http://www13.big.or.jp/~sparrow/chinchinchidori.html

歌声付きで思い出せるの。
「みんなのうた」でやってたっぽい?

童謡はいいよねぇ。。。
私、「椰子の実」がすごく好きで、お風呂でときどき歌うよん。
くらげさん、これからいっぱい聴く機会がありそうね(^^)
いい歌があったら、私に思い出させてねー。
   


2009/02/25(水) 23:23:34 | URL | ラテモ #K2Rmj1sE [Edit
NO TITLE
あら~、なんとも春らしい雰囲気になりましたね!

鳴き声を言葉に表す・・・他の国ではまた、違う表現になるんですね。
きっと、動物や鳥たちは「な~に言ってんだか」って思ってるんでしょうねぇ・・・。

でも、暖かい時期になるとよくベランダに鳥が遊びに来るのですが、鳥どおしの会話というモノがあるようです。

「ちょっと先に行くわ」
「ほな、後から行くわ」
「なぁ~、どこにおるの?」
「ちょっと~、あんたら早く来いや!」

・・・って、感じです。正確な言葉には言い表せませんが、しばらく同じ鳴き声で呼び、なかなか連れが来ないと鳴き声が変わるので、

「あ、イライラしてるな、この鳥」

な~んて、思います。はい。
2009/02/26(木) 00:31:13 | URL | ラーダ・ドゥーナ #- [Edit
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2009/02/26(木) 14:54:09 | | # [Edit
ラーダ・ドゥーナさんへ
ラーダ・ドゥーナさん、私は鳥同士の会話を
「イライラしてる」と考えたことが一回もありませんでした。
驚き!でも、そうなのかもしれませんね(^^)

鳥って、朝は「朝が来た~」って嬉しくて鳴いてるのかな?
それとも「腹へったー」って言ってるのかな?
知りたいなぁ。。。
2009/02/27(金) 00:29:10 | URL | ラテモ #K2Rmj1sE [Edit

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Author:ラテモ
なにげない日々にあるキラキラをすくいとりたい、という気持ちで書いていきます。

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ミレモ:夫。外出と車が好き。
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     が撮ったものも多いです。
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    2006/1/28生まれ
ラテ:オキャンな次女ニャン(mix)
    2006/5/28生まれ(推定)



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