〜 なにげない日々のきらめきをすくいとって 〜
「太陽と毒ぐも」 角田 光代
2009年01月11日 (日) | 編集 |
角田さんの本は初めて読んだ。
雑誌でその柔和そうなお顔を拝見したことがあるが、作品とはギャップがある。

「太陽と毒ぐも」は、けっこう痛い短編集だ。

風呂嫌い、顔はきれいだが服装がダサイ女、ムダなモノ買い物狂男、
なんでも他人に喋る女、記念日フェチ、迷信フェチ、巨人狂の男、万引き癖、
酒乱に近い酒好き・・・。
自分もしくは他人の中に見いだすことがたやすいバカらしくうざったい性質を、
最大限に引き延ばされた人間像が描かれる。

私のいやな部分が、拡大されていた。
つきあった相手のいやな部分が、膨張して書かれていた。
いやな部分だけじゃない。
それを、嫌悪したり悲しんだり、愛しんだり憎んだりした挙げ句、愚かな優しさ
あるいは説明のつかない感情から、「それでいいの?」と問いたくなるような
結果を選択する姿まで。

下世話でえげつない部分、どうしようもない部分、
そう、これぞまさに人間。きれい事ばかりじゃない。

私は図書館で借りて気に入った本は、買うことが多い。
この本は買ってしまった。

太陽と毒ぐも (文春文庫)太陽と毒ぐも (文春文庫)
(2007/06)
角田 光代

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コメント
この記事へのコメント
その方の本は読んだことがありません。借りた本を買うというのも驚きました。本がお好きなんですね。みならわなくっちゃ。
2009/01/11(日) 13:55:35 | URL | そよ風君 #-[ 編集]
今回、旅行に持って行ったのは、角田光代さんの「これからは あるくのだ」でした。エッセイしか読んだ事はないのですが、この本は面白そうですね〜

図書館で借りてよかったら私も買ってしまうタイプです。ブックオフで・・・。

前回の記事の東京タワーのイルミネーション、素敵ですね!真っ赤なライトアップしか見たことがないので、新鮮です。教えてくださった方に感謝ですね!

ネコさんの年賀状もユーモアがあって素敵!
2009/01/11(日) 15:08:56 | URL | ラーダ・ドゥーナ #-[ 編集]
【そよ風君さんへ】

以前は買って読んでガッカリすることも多かったし、場所もとるし、
古本屋さんに売るのも手間だったので、気に入ったら買うことに変更しました。
値段と相談して、再読しそうなものだけ買います。

【ラーダ・ドゥーナさんへ】

エッセイも書かれてるんですか。
「これからは あるくのだ」はラーダ・ドゥーナさんのお気に入りですか?たまたまかな?
だから歩いてるとか?逆かな、だから読んでるのかな?
私も読んでみようっと!

猫の年賀状をくれた方は、すごい面白い人なんですよ〜。
2009/01/12(月) 01:21:39 | URL | ラテモ #K2Rmj1sE[ 編集]
最初は違う旅のエッセイを読んだのです。
それで、面白かったのでブックオフで探しましたがなかったので、この本にしました。

実際に友達になれるタイプかな?と言うと「う〜む」という感じですが、読みやすいし、面白いですよ。タイトルもいいな〜と思います♪
2009/01/13(火) 00:30:27 | URL | ラーダ・ドゥーナ #-[ 編集]
ラーダ・ドゥーナさんへ
ありがとうございます。
読書リストにいれておきま〜す。
2009/01/13(火) 23:17:19 | URL | ラテモ #K2Rmj1sE[ 編集]
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